コンセントの極性の合わせ方

Tipsにもある「コンセントの極性の合わせ方」ですが、以下に私が行っている方法を紹介します。

準備として針式のアナログテスターを用意し、全ての機器の結線、接続をはずしておきます。

まず、壁コンセントの極性を判別する事から始めます。
テスターをACレンジの100V〜250V程度として片方のリード棒の電極を素手で持ち、もう片方のリード棒でACコンセントの各電圧を測ります。
すなわち人体と各ACコンセント間の電圧を測定することとなり、電圧が低く出る方のコンセントがグラウンド側と判別できます。
この理由は、柱上トランスの片側は大地アースされていますので人体に誘起する電位はこれに近くなり、グラウンド側の電圧の方が低く測定されるからです。

これが逆に出ることはまずないはずですが、環境が乾燥しているときには全体に高くなり、湿気の多い日にはどちらも低くてかつ差が出にくいことがありますので、日和見で試します。
また測定される電圧値はテスターの内部抵抗によっても異なるので、指針の振れが小さいときには適宜、電圧レンジを上げます。

最近の屋内配線では壁コンセントのプラグ挿入溝の形状が長穴になっている方にグラウンド側が配線されていますので(向かって左側)、この際、家中のコンセントも確認して印を付けておくと良いでしょう。

壁コンセントのグラウンド側が見つかったところで次に各コンポ機器のACプラグの極性を判別します。
テスターの設定はそのままに今度は壁コンセントのグラウンド側と機器の筐体間の電圧をACプラグの向きを差し替えて確認します。やはり電圧の低く出る方がグラウンド側になります。

ここでは必ず機器同士の接続を全てはずした状態で一台ずつ独立に行い、電源をONとして測定することを忘れないで下さい。
また、極性を判別し終えた機器のACプラグには印をつけるのも忘れない様にします。

コンポ機器のプラグ極性は便宜上の向きとも云え、主に電源トランスの巻線と筐体との結合で決まりますから電源トランスの構造によっては向きが判別しにくい事もあります。
そのときは耳で合わせるか、オッシロスコープが使えれば筐体に誘起するノイズ量等を観察して決めるしかないでしょう。

テスターのリードチップをワニ口クリップにしておきますとACプラグを少し抜いて咥える時に使用しやすく、またショート事故も起こりにくいようです。
いずれブレーカを落とせば作業ができない事からACラインのショートや感電には注意してください。

ACからの誘導電圧には屋内配線がアンテナとなることで広帯域なノイズが乗って来ていますから、これをなるべく小さい状態としなければなりません。
AC極性を統一してから各機器を接続しますと外部からの誘導電圧が減少できると共に内部の回路部品に誘起するノイズ電圧も小さくなるのでクリーンな環境でコンポが動作し、音質が向上します。
極性を統一したときに誘導電圧が減少することは、筐体の金属部分を指先で撫ぜたときに感じる商用周波数のざらつくようなしびれ感がなくなっていることでも確認できるでしょう。

この記事はアイビーさんに提供していただきました。

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