お金を掛けずに電源環境を整える方法


私はアパートに一人暮らしをしています。皆さんの参考になればと思い、私の電源環境についての考え方を書いてみたいと思います。
オーディオには科学的な説明がいまだ付かないのに一般的に認められていることが多くあります。ここではそれらを含めて私が実践していることを紹介します。

はじめに分電盤からです。部屋のどこかに大きなブレーカーがひとつと小さなブレーカーがいくつかまとまっているものがあるはずです。その大きなブレーカーに15とか30という数字が書いてあります。これが契約アンペア数です。
この数字が大きいほど一度に使える電気の量が多いということです。30までは簡単に増やせるので電力会社に連絡して大きくしましょう。基本料金は少し増えるかも知れませんが工事は無料で行えると思います。

小さいブレーカーは部屋の中の照明やコンセントに割り当てられています。ひとつずつ入り切りしてどれとどれが同じ系統か調べます。
電源を汚すのはエアコンや冷蔵庫、一部の蛍光灯などインパーターを積んでいるものや、パソコン、ビデオなどマイコンを積んでいるものです。これらをオーディオの電源系統から分離します。
小さいブレーカーには20などの数字が書いてあります。オーディオ以外の機器をまとめて接続したときに消費電流(?)の合計がその数字を越えないよう気を付けてください。例えば電気コンロなど消費電力が1300Wと書いてあれば1300(W)÷100(V)=13(A)と考えて概算すればいいと思います。
こうしてオーディオと電源を汚す機器を電気的に遠ざけます。
ご存じのように同じオーディオ機器でもCDプレーヤーはマイコンを積んでいます。アンプなどのアナログ系のオーディオ機器とは分離したいところです。

具体例として、私の部屋では小さいブレーカーは4つ付いています。
 1はCDプレーヤー
 2はアンプと照明、オーディオ使用時に電源を完全にオフにできる機器
 3はエアコン
 4には上記以外の照明やビデオなどの全ての機器がつながっています。

電源環境に敏感なCDプレーヤーと大電力を供給したいアンプのどちらを優先するかは悩むところです。その内に比較実験してみたいと思っています。
CDプレーヤーは上記理由によって分電盤から直接オーディオ用の電源ケーブルで配線しています。(免許が必要です)

電源コンディショナーはそれにつないだ電源をきれいにするのと、もうひとつ、それから外へ汚れをもらさないという機能を持つ場合があります。例えば冷蔵庫に電源ノイズフィルターを付けると、コンプレッサー起動時のノイズがスピーカーから出ないようになったりする現象です。
私はビデオや冷蔵庫には簡単なノイズフィルターを使っています。

オーディオ機器には電源に極性があるといわれますが、一般に電源トランスを積んだ機器には極性があります。オーディオ機器は勿論、ノイズの発生を最小限に抑えるためにそれらもチェックするといいのではないでしょうか。

次にアースです。
洗濯機やエアコン用のコンセントにアースがきていることがあります。しかしアースの品質(工事のグレード)にも色々あってあまり当てにならないことを頭に置いておくとよいでしょう。また機器やその組み合わせによってアースを取ることが音質的に逆効果になったり、引き回しが失敗していることもあります。耳という最も優秀な測定機を使って臨機応変に対応するのがいいと思います。
私はCDプレーヤーのみアースを取っています。洗濯機は使うときだけアースを付けます。エアコンは別にアースを取っています。ただ私のシステムではアースはほとんど影響ないようです。勿論、本格的なアース工事をすれば変わるかも知れませんが。

最後に照明には蛍光灯はやめた方がいいと思います。電源への悪影響もそうですが、それ自体が可聴域のノイズを発生したり、耳に聞こえなくてもオーディオ機器に外来ノイズとして忍び込んだりします。

私は現在はオーディオ機器に電源コンディショナーは使っていません。できるだけコンディショナーに頼らず、マイナス要因を排除することでいい電源環境にしていきたいと考えています。

この記事は高野昌樹さんに提供していただきました。

Audio FAN