金をかけないで良い音を聞く
その二、自作について


金をかけないで良い音を聞くその二、自作についての用語が結構専門的で、初心者の方にわかりにくいという指摘がありましたので、解説してみたいと思います。

セッティング
コンポの置き方のこと。同じコンポでも置き方次第でかなり音が変わってくるから面白い。

チューニング
コンポの調整の事。部屋の定在波を避けたり、置き方を工夫したり、ケーブル(接続線)を変えてみたり、黒檀の円盤をおいてみたり(笑)、色々あります。また、スピーカーを作ったときなんかは、箱の中の吸音材の量を変えてみたり、バスレフポート(スピーカーの低音増強用の穴)の大きさや長さを変えたりして、好みの音にしていく作業なんかも言う。

自作
泥沼のこと(笑)

スピーカーシステムに使われているユニット
スピーカー単体(これがユニット)ではまともな音が出ない。スピーカーボックスなどと組み合わせて初めて(これがスピーカーシステム)まともな音が出てくる。この文章ではユニットもシステムもごっちゃにしてスピーカーと書いてあります。注意(^^;。

物理特性
カタログに書いてあるデータ。音の良さとはあんまり関係が無い。が、ユーザーの虚栄心を満足のには必要だったりする。

いろんな小細工
フルレンジ一発のくせに、ネットワークが組んであったりする。

マル貧
懐かしい表現だねえ。神足さ−−ん(笑)。

フルレンジ一発
スピーカー一本で音を出す事。またはそういう目的で作ったスピーカーユニットの事。

マルチ(参考までに)
音は空気の振動で、低音は空気の振動がゆっくりで、高音は速い。大きいうちわと小さいうちわで風を送る事を考えてみると、小さいうちわをゆっくり動かしたとしても、風は起こらない。風を起こすには、速く動かさなくてはならない。逆に大きいうちわは、ゆっくり動かしても風は起こるけど、速く動かすには空気の抵抗が大きくなりすぎてできない。
同じ事がスピーカーでも言えて、低音が再生しやすいスピーカーは大きく、高音が再生しやすいスピーカーは小さい。フルレンジというのは、一本で高音も低音も再生できるが、逆に言うと、高音も低音もちゃんと再生しないともいえる。
そのため、音の帯域(低音から高音までの幅)をいくつかの大きさの違うスピーカー(大きさは同じでもよいが)で分割して再生しようと考える事。
またはそういう考えで作られたスピーカーの事。

ネットワーク(参考までに)
マルチスピーカーにおいては、各スピーカーに不得意な帯域の信号が入らないようにしなくてはならない。そのために、アンプの側で信号を高音だけ、低音だけという風に分割してやるやり方と、スピーカー側で分割してやるやり方があって、前者はアンプが何台も必要になってお金がかかる。
それだから、ほとんどのスピーカーではスピーカー側で分割している。そのために使う装置がネットワークです。
ネットワークはコイル(線をぐるぐるまいたもの。周波数が高いほどインピーダンスが高くなり、信号が通りにくくなる。)やコンデンサー(二枚の電極を向かい合わせたもの。電気を貯める性質があって、周波数が低いほどインピーダンスが高くなり、信号が通りにくくなる。)が使われてあって、それによる音質の劣化が問題になる。必要悪。

16センチ
低音と高音がまあまあ出る大きさ。逆に言うと低音も高音も不足しているという事。

プラスツイーター
ツイーターとは高音再生用のスピーカーの事。低音再生用はウーファ、中音再生用はスコーカ(ミッドレンジともいう)。他にスーパーツイータ(ウーファ)なんてのもある。
プラスツイータとは、フルレンジにツイータを加えて高音の再生をちゃんとしてやろうという事。逆にプラスウーファというのもある。

フォステクスかテクニクス
会社の名前。

FE164
フォステクスのユニットの名前。とってもオーソドックスなユニットである。なかなかの好音質(^^;

エンクロージャー
スピーカーの入る箱の事。スピーカーシステムの音は、ユニット半分、エンクロージャー半分で決まる。ボックスともいう。

バスレフ
エンクロージャーの方式の一つ。今、市販されているスピーカーのほとんどはこれである。
裸のスピーカーから出る音は、前と後ろの方に、位相が正反対の物が出る。位相とは音の波の形のことである。位相が反対の物を同じ場所においておくと打ち消しあってしまう。スピーカーの場合、低音は音の伝わる範囲(指向性)が広いため、打ち消しあってしまう。高音は指向性が狭いため、打ち消しあいにくい。そのため、スピーカーの前の音と後ろの音を分離してしまえば低音が聞こえるわけで、エンクロージャーはそのための物です。
スピーカーを取り付ける面(バッフルと言う)を、無限に大きくしてやれば完璧なのだが、無理。そこである程度の大きさで作った物が平面バッフル。
平面バッフルの周りを後ろに伸ばした物が後面開放箱。完全に密閉してしまったのが密閉箱。ここまでが後ろに出る音を利用しない方法。逆に後ろに出る音を利用してしまう方法があって、音を半波長ずらして前に出すのがバスレフ。それ以外にもバックロードホーンとか共鳴管などなどあります。
バスレフの場合、密閉箱に比べて低音再生の面では有利であるが、癖が出やすいとかあり、一長一短である。設計が楽なので、箱の形のエンクロージャーではこうする事が多い。

板厚は21ミリ。ラワン合板。
アマチュアが使える一番安くて一番厚い木材。

サブロク板一枚で二本
90×180センチの板の事。これ一枚で2本作のが無駄がなくてよろしい。

バスレフダクトから直出し
穴があいているなら接続端子なんか買わないで、直接出してしまった方がやすいし音も良い。

板のカット
日曜大工の最大のネック(障害)が板をまっすぐに直角に切れない事。それならば、お願いする方が良い。
DIYショップ(ホームセンター)では、専用の機械で切ってくれるところがある。ほとんど有料だが、中には無料でやってくれるところもある(^O^)

ユニットはダイヤトーンのP-610MBやダイトーのDS16Fなどなど。
ユニットの振動板(信号を加えると動くところ。フレームとかヨークとかマニアックな突っ込みは入れない事(^^;)の振動のしやすさがある程度あった方がやりやすいのです。平面バッフルは。

セッティングにコツ
後ろの壁とある程度あけて平行にしない。カーテンなんかつるすなどなど。

箱鳴り
箱構造で避けられない反響や共鳴のこと。また、それによって、音の明瞭度が下がる事。

低音が欲しかったら、口径の大きいユニット
大きなユニットはエンクロージャーなんてなくても低音はある程度出る物だ。

ダイナミックレンジ
小さい音から大きい音までの差。

キット
設計図と材料を用意してあるが、組み立てはユーザーがするもの。箱の加工や材料そろえなどの面倒な作業が無しで、自作ができる。最初はこんなところから入った方が良いかも。

パワーケーブル
評論家の江川さんの提唱する方法。

ジャンク
ごみのこと。動く物も多い。

ううむ、本編より長くなってしまった。用語解説というよりは、薀蓄集だね。こりゃ。

この記事はむーぱぱさんに提供していただきました。

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