rec.audio.* FAQ

19.0 その他

19.1
保証について注意することは何ですか?
19.2
ブラインドテスト、ダブル - ブラインドテストとは何ですか?
19.3
サービスマニュアルはどこで入手できますか?
19.4
修理はどこに出すのが適切ですか?
19.5
230V の国で 115V の機器を使う場合や、その逆の場合はどうしたら良いですか?
19.7
中古オーディオの相場価格を知るにはどうしたら良いですか?
19.8
評論家は本当に音の違いがわかるのでしょうか?
19.9
よい音の定義について人によって意見が異なるのはなぜでしょうか?
19.10
メーカーの連絡先はどうやって調べたらよいのでしょうか?

19.1 保証について注意することは何ですか?

保証書の期間、保証の範囲、どこが保証を行なうか、そして、免責事項などです。注意しなければならないのは、テープヘッドのような消耗パーツです。これらのパーツに関する保証は一般的な保証よりも短く設定されています。保証にはメーカー自身が行なうものと、販売店が行なうものがあります。また、クレジットカードを使用した場合にはカード会社が行なう保証もあります。

メーカー公認の販売店以外の店で製品を購入した場合、メーカーの保証が受けられない場合があることに注意しなければなりません。悪質な販売店では公認のディーラーで無いことを隠す場合があることも大きな問題です。このような販売方式は別に違法なものではありませんが、一般にグレーマーケットと呼ばれています。メーカーではこのような販売店で購入しないように広告していますが、公認の販売店で無い場合でも販売店独自の保証を行なっているところもあり、そのサービスが好評であれば公認の販売店でなくても特に問題はないでしょう。このような販売方式をとっているところでは公認のディーラーよりも安い値段で販売できるメリットがあります。

通信販売の場合、メーカーの保証が受けられるかどうかを確認することは非常に重要です。通信販売業者が保証を行なっていても、故障の際は販売店まで郵送しなければならないことを考えると、広いサービスネットワークを持っているメーカーの保証を受けられたほうがなにかと便利でしょう。

家庭用オーディオ装置は、商業目的での使用に対しては保証の対象から除外されている場合があります。これはプロ用オーディオ並の保証を行なうことは製品コストを押し上げる結果になるためです。プロ用オーディオ装置は頻繁な使用や乱暴な取り扱いに耐えられなければなりませんし、部品の長期安定供給を前提としているので、殆どの項目に関して長期の保証を行なうのが通例となっています。したがって販売価格のなかにはこれらの保証のためのコストが始めから組み込まれていると考えてよいでしょう。

電子機器の故障は主におもに、初期故障、間違った使用による故障、部品寿命による故障であると言われています。また、故障には再現性の低いものがあります。

初期故障は最初の 50 時間以内に起こるものであり、当然保証によってカバーされるものです。初期故障の多くは設計不良によるものか、部品の欠陥によるものです。

間違った使用による故障は、メーカーが想定していなかった使用法によって引き起こされる故障で、例えば、ケーブルを強く引っ張ったり、装置に衝撃を与えたり、ボタンを強く押し過ぎたりすることなどが代表的な例です。このような故障は保証書の対象となるかどうかは微妙なところです。メーカーは決して構造上の欠陥とは認めないでしょうが、それも程度問題でしょう。このようなトラブルを避ける為には、出来るだけ保証のしっかりとしたメーカーや販売店を選ぶようにする以外に良い方法はないでしょう。

部品寿命による故障はほとんどが保証の対象外です。テープヘッド、ゴムローラー、スピーカー、ケーブル、バッテリー、ベアリング、モーターなどには寿命があります。これらの部品は注意深い取り扱いや日常のメンテナンスによって寿命をのばすことが出来ます。例えば、再充電可能なバッテリーの寿命は正しい充電方法の実行により引き伸ばすことができます。また、クリーナーの間違った使用はゴム系部品の寿命を著しく縮めます。これらの問題に対する保証はまず受けられないものと覚悟して下さい。もし保証を受けられたなら、大変幸運なことだと考えるべきでしょう。

19.2 ブラインドテスト、ダブル・ブラインドテストとは何ですか?

いくつかの装置の比較を客観的に行なうためには、実際に人々を集めて実験を行なうことが必要です。集まった人達には音を聞かせて、質問をし、アンケートに記入してもらう方法が一般的です。しかし、有意義な結果を得るためには実験方法を工夫すべきでしょう。

実験における主な問題の 1 つは、被験者が持っている独自の偏見に左右されてしまうことです。このような偏重を妨ぐための 1 つのテクニックが実験を行う人に今どの機種の音を聞かせているかを教えないことです。これはパーシャル・ブラインド・テクニックとして知られています。たとえば、ケーブルのテストを行なう場合、今どのケーブルを使用しているか分からないようにして音を聞かせます。

実験者の実験の意図を悟られないようにすることは同じく重要です。たとえば、実験の目的がある機種の優秀性を証明するというような場合、その目的を被験者に悟られないようにしなければなりません。このような意図が被験者に伝わると結果に影響することは自明です。この方法はブラインド・サブジェクト・テクニックとして知られています。この手法では、実験の目的は明らかにされません。もちろん、実験を行なう機種がどれであるかも告げられませんし、外観を見えないようにしておかなければなりません。

ダブル・ブラインドテストとは、上記両方のブラインドテクニックを用いたテストです。統計的にこのテストはより効果的であることが証明されています。製品のテストを行なうときにはぜひダブル・ブラインドテストを行なってみて下さい。

19.3 サービスマニュアルはどこで入手できますか?

メーカーの販売オフィスで入手できる可能性が最も高いと言えます。ここには米国内の電話番号をリストアップします。
	AOC			800-775-1262
	Cannon			516-933-6300
	Casio			201-361-5400
	Daewoo			800-782-4922
	Emerson Radio		800-388-8333
	Sanyo/Fisher		213-605-6756
	General Electric	800-447-1700
	Goldstar		800-222-6457
	Hitachi			800-526-6241
	JVC			800-252-5722
	Kenwood			213-639-9000
	Philips/Mag/Sylvania	615-475-8869
	Mitsubishi/Akai		714-220-1464
	NAD			617-762-0202
	NEC			201-882-9008
	Nutone			800-543-8687
	Onkyo			201-825-7950
	Panasonic/Quasar	215-741-0676
	RCA			317-231-4151
	Samsung			800-542-1302
	Sanyo			800-421-5013
	Sharp			800-526-0264
	Sony			800-282-2848
	Soundesign		800-888-4491
	Teac			213-726-0303
	Teknica			800-962-1271
	Toshiba			201-628-8000
	Zenith			312-745-5152
10.15章でリストアップした補修パーツのディーラーに問い合わせてみるのも良い方法です。MCM や Parts Express はパーツの入手先を探すのに役立つカタログを無料で配付しています。

19.4 修理はどこに出すのが適切ですか?

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19.5 230V の国で 115V の機器を使う場合や、その逆の場合はどうしたら良いですか?

機器によっては電源電圧の切り替えを簡単な配線変更で行なえるようになっているものがあります。もしあなたが海外に転勤する可能性があるならばこの種類の装置を探してください。多くのモデルは国際的な販売を考えて設計してあるので、共用設計になっています。簡単な配線変更だけで対応できるモデルのことはメーカーは特に公表していません。例えば、Adcom のアンプは 国際対応 になっています。

もし装置が 1 つの電圧にしか対応できない機種なら、その改造は非常に困難です。改造ができるかどうかはメーカーのサービスセンターに聞いてみなければわかりませんが、最低 75 ドルの費用がかかることを覚悟してください。

もう 1 つの方法は 115V を 230V に換えるであろうトランスを買うことです、逆の場合も同様です。この方法は消費電流の少ない装置の場合だけに有効な方法です。高出力のパワーアンプなど、消費電流の大きい装置では非常に大きく高価なトランスが必要となりますし、トランスの付加は音質を悪化させる原因になります。

ここに 1992 現在のトランスのモデル一覧を示します。ワット数は 1 つのトランスから供給できる全体の値です( 115V での 2A は 230 ワットです)。大きいトランスは高価です。いくつかのモデルはジャックとプラグが付属しており、すぐに使用できるようになっています。* のついている機種がそうです。

購入の前に、電源以外の引越先の国オーディオ事情について調べてください。例えば、チューナーでは周波数がわずかに異なっている場合があります。周波数がほぼ同様だとしても、全部の放送局を受信できない場合があります。チューナーの場合、アメリカでは AM 放送のチャネルセパレーションを 10kHz としているのに対し、イギリスでは 9kHz となっています。FM 放送の場合、アメリカではチャネルセパレーションを 200kHz としているのに対し、イギリスでは 50kHz としています。
また装置によっては電源周波数が異なるものに対応できないことがありますので注意が必要です。
	Step Down (230V in, 115V Out)
		MagneTek/Triad	N1X*	50 Watts	$11.83
		Stancor		P-8620*	50 Watts	$14.16
		MagneTek/Triad	N3M	85 Watts	$29.95
		Stancor		P-8630	85 Watts	$43.65
		MagneTek/Triad	N6U*	200 Watts	$25.72
		Stancor		P-8632	200 Watts	$51.80
		MagneTek/Triad	N5M	250 Watts	$42.60

	Step Up (115V In, 230V Out)
		Stancor		P-8637	85 Watts	$43.10
		MagneTek/Triad	N150MG	150 Watts	$49.46
		MagneTek/Triad	N250MG	250 Watts	$54.69
		Stancor		P-8639	300 Watts	$55.51

19.7 中古オーディオの相場価格を知るにはどうしたら良いですか?

「 Orion Blue Book-Audio 」という中古オーディオのガイドブックがあります。このガイドブックは殆どのオーディオ機器の卸売り価格と小売り価格の両方をリストアップしています。
	Orion Research Corporation
	1315 Main Avenue Suite 230
	Durango CO  81301 USA
	303-247-8855
このガイドブックは毎年 11 月に発行され、169 ドルで販売されています。毎年 6 月になると、古いガイドブックは割引販売されます。もし Orion Blue Book から引用を行なうのなら、次のアドレスに電子メールを送り了承を得て下さい:
al@qiclab.scn.rain.com

19.8 評論家は本当に音の違いがわかるのでしょうか?

その人がどういう音を聞いているかはその人にしかわかりません。彼らは確かに音の違いを聞き分けていると思います。

19.9 よい音の定義について人によって意見が異なるのはなぜでしょうか?

「よい音」の定義には 3 つの異なった考え方があります。人によって考え方は異なりますし、そのどれもが正しいといえます。一般に、たいていの人はこれらの 3 つのグループの 1 つに当てはまると言えるでしょう:

1 .「よい音」とは原音再生であると考えるグループ。
このグループに属する人々は、生の音声がどのように聞こえるか知っていて、楽器がアンプによる増幅無しでどのように聞こえるか知っています。特にクラシックのオーケストラは PA システムを使わずに演奏されるのが普通ですので、このグループの人達は正確に生演奏の音が再現されることを望みます。

2 .「よい音」とは録音エンジニアが意図した音であると考えるグループ。
このグループに属する人々は、「録音エンジニアは、マイクロホンからから入力された音を非常に良い装置で聞いているし、芸術的に正しいと思われるバランスや音色で録音している筈」と考えています。録音された音は生演奏とは異なるでしょうが、エンジニアが意図したものである筈です。ただし、誤解を恐れずに言えば、有名な録音エンジニアの John Fogerty は、普通の低レベルのステレオでも問題なく再生できるかどうかをチェックしてミックスダウンしていたと証言しています。

3 .「よい音」とは自分にとって心地よく楽しめる音であると考えるグループ。
このグループに属する人々は、録音エンジニアが何を意図したかにかかわらず、自分にとって心地よい音が最上の音と考えています。

これらの 3 つの考え方の中で、1 つ目の要求を満たしたシステムは殆どの人達を満足させるでしょう。しかしながら、原音再生を実現するためには、演奏会場やそのコンディションによっても大きく変わる音をリスニングルームで忠実に再現しなければならず、実現は非常に困難であると言えるでしょう。

人によってよい音の定義が異なる理由の別の考え方は、人々が期待するよい音の定義が異なることです。ある人は強い低音を欲しますし、ある人は男性の声がしっかり聞こえるシステムを欲します。またある人はバイオリンがバイオリンらしく聞こえることを重要視します。
殆どのシステムはオールマイティーではありません。とくにスピーカーは妥協の産物です。ですからスピーカーを選ぶときには、自分が大事だと考える音のプライオリティと同じ考えをもつデザイナーの製品を選んで下さい。スピーカーを選ぶ時はなによりもまず、自分自身の個人的な嗜好にあったものを選ぶべきであり、他人の意見は参考程度にとどめておくべきです。

混乱を招く一因としてよくあることに、人々はすべて自分が所有している製品について良く言う傾向があることです。自分の所有する製品を悪く言うことは、自分の選択が失敗であったことを認めることになり、また、自分の耳が悪いことを公言することにつながる為、当然のことと言えます。

もう 1 つの理由は、たいていの人は十分良いシステムを試聴したことがないということです。もしあなたが正確に 3 次元のステレオイメージを再生することができるシステムを聞いたことがなければ、あなたはそれが可能であることを理解できないでしょう。録音の優秀な CD を非常に良いシステムで聴くと音場は左右だけでなく、上下、前後にも広がります。しかしながら、このようなシステムや録音は非常にまれですので、普通はこれを経験したことがない人が大部分でしょう。

一般的に、普通の人は多くの音の相違を聞くことができません。たとえ耳が良く聞こえたとしても、音の相違を正しく聞き分けるには多くの経験と訓練が必要ですし、騒音を長時間聴くことによって起こる聴覚障害や、老化などによる周波数レンジ(主に高い周波数)の低下などのような、わずかな聴覚の欠陥がある場合、正確に音を聞き分けることが困難になります。

19.10 メーカーの連絡先はどうやって調べたらよいのでしょうか?

省略

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