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東芝のHD DVD撤退に対する報道

意外ときつい反応だなと思った。大企業同士の規格競争に消費者が翻弄されたという構図で展開するつもりなんだろうか。俺自身、このような早期決着の形は想像できていなかった。ネットワーク配信に押し出されるのを考えていたぐらいで。

ビデオテープの規格競争で言えば、決着まで10年くらいかかったらしい。今回のもそういう感覚が俺にあったんだろう。しかし、考えてみれば、何もかもが驚異的なスピードで通り過ぎる時代なんだから、早期決着もありうる形だった。時代の流れの速さを理解していながら、それを想定できなかったとは。ただ、東芝も状況は似たようなものなのかなという感じもある。

ここまで東芝が頑張っていられたのはなんでだろう。東芝とNECの連合で始まり、結局大きな支持が得られないままNECが離脱した。しかもHDD内蔵レコーダーが一般化して大容量のメリットも薄くなり(これはBlu-rayも同じだけど)、レコーダーを出すのは東芝だけという状況。DVDフォーラムのお墨付きが付いちゃったのがまずかったのかなあ。それともマイクロソフトが付いたのが自信になっちゃったんだろうか。

さて東芝に対する風当たり。ちょっとかわいそうかなという感じがある。経緯を知らずに買っちゃった人はかわいそうだとも思うけど、市場には東芝のしか出てないんだから展示量を考えりゃわかるでしょというのがあるし、分からずに買ってしまった人自体どれくらいいるのかという気もする。

とは言え、ビデオテープの規格競争を思い起こさせる展開にしておいて、認知されだしてからわずか2年程度で撤退するのでは、市場に対する責任を問われるのも止む無しかなという気もする。Wikipediaによるとベータの敗北が決定的になったのは1984年頃となっているが、ソニーは2002年まで撤退しなかった。しかし、普及前に敗北してしまった規格では、東芝も10年持たせることすらできないだろうね。そこは間違いなく指摘されるだろう。この辺は、MDの対抗馬でありながら話題にもならずに消えていったDCCとは違って、DVDという名称の知名度がちとつらい。

おそらく、Blu-rayとHD DVDのハイブリッドドライブを搭載した機種を一応用意するということはするだろうけど、メインのラインナップには載せてこないだろうし(そんなことをしたら説明書の対応メディア表が悲惨なことになる)、今後、その機種のためのソフトウェア開発費およびリソースの負担は結構な重荷になると思う。まあ、でもドライブの違いをなんとかソフト側で吸収できればハイブリッドドライブにしない方がいいかなあ。

それにしても、HD DVDの早期撤退はいわゆる次世代メディアというくくりを延命したなという感じ。ネットワーク配信時代がちょっと遠のいた。俺はそっちの方が気になる。

東芝撤退、HD買った人は? 規格戦争で消費者置き去り(産経新聞) - Yahoo!ニュース

 新世代DVDの規格をめぐる主導権争いは、「HD DVD」を主導する東芝が再生機器類の製造を停止する方向となったことで、今後はソニーなどが推す「ブルーレイ・ディスク(BD)」に一本化される見通しとなった。ただ、「消費者置き去り」のまま続いた規格戦争は、すでにHD機を購入した消費者への対応など、重い禍根をメーカー側に残す。

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