- January 10, 2007 4:03 PM
- オーディオ
CNET Japanの記事で指摘されているように、リビングのテレビにPCのコンテンツをどのようにして映し出すか、とうことは長年の課題だった。
たとえばビデオを映そうとしたときを考えてみよう。1つ目はDVDに焼いてWMVやDivXなどに対応したDVDプレーヤーで再生する方法。これはDRM付きファイルが再生できないし、アップデートに追従できない。次の方法はセットトップボックスを用意する方法。PCでデコードしつつストリーミングを配信し、テレビに接続されたセットトップボックスで再生する。これはデコードをPCで行うのでアップデートに追従できるけど、もともとストリーミングのコンテンツだと対応が難しくなる。3つ目の方法はPCを直接テレビにつなぐ方法だ。これはディスプレイと顔の距離が近いことを前提としたPC用インターフェースが問題となる。
Apple TVは上記のうち2つ目の方法となる。どうやらiTunesのコンテンツしか再生できないようなので、DRM無しコンテンツは変換すれば良いとしてもWMVのDRM付きコンテンツやストリーミングコンテンツは蚊帳の外ということになる。これは理解に苦しむところだ。アメリカではそれほどにiTunes storeが好調なのだろうか。
一方、リビングPCは3つ目の方法だ。最近のOSではテレビを意識したインターフェースが用意されるようになったし、液晶の大画面テレビが普及しつつあり、解像度の問題や画面のちらつきは考えなくて済むようになった。個人的にはリビングPCというのが現実的な回答だろうと考えていたところだ。Appleで言えば、Mac OSにテレビ用インターフェースを用意し、Mac miniにHDMIを搭載・・・という流れになると考えていた(これでも、DRM付きWMVのストリーミングには対応できないけど)。
リビングPCはビデオ配信サービスをうまく成立させるという点でも魅力のある手段だ。FTTHによる常時接続が当たり前になる一方、キラーコンテンツになるはずの映像配信サービスがなかなか成立しない。というのも、映像をテレビに映す方法に苦労しているからだ。セットトップボックスを配布しようにも追加料金が必要となるし、PS3やXbox 360といったゲーム機も「これから」と言っていいだろう。コンテンツホルダーと配信業者の分業というスタイルが根付いているのは良い状況だと思うけど、テレビに映す方法がどうも・・・。その点、リビングPCなら、PCのサービスをそのまま持ち込める。ビデオコーデックは常に最新のものが使えるし、小難しいことを考える必要も無い。
リビングPCといえば、ソニーのVAIO type Xの他にはシャープのインターネットAQUOSのみとさびしい市場だったけど、現在開催されているCESでソニーがVGX-TP1を追加投入し、富士通も同様のコンセプトのPCを投入するようだ。Vistaとテレビの親和性はなかなかのようだし、メーカーも独自性を出しやすい部分だろう。10万円を切る設定で投入してくれると万能型のAV機器として魅力的になるんだけど・・・。
秘密のベールを脱いだアップルの「Apple TV」--PCとテレビの融合を目指す - CNET Japan
PC業界は長年にわたってPCとテレビをつなぐものを模索し続けてきた。Microsoftの「Windows Media Center Extender」プログラムなど、当初の取り組みはセットアップ方法が複雑だったということもあり、あまり支持されなかった。
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